【ご相談の背景】
ご相談にみえられたのは、長年お母様と離れて暮らしており、完全に疎遠な状態になっていた相続人様でした。
突然お母様が亡くなられたとの知らせを受け、相続人様は戸惑いながらも手続きを進めようとされましたが、長年のブランクがあるため「お母様がどこにどれだけの財産を持っているのか」「生前どのような暮らしをしていたのか」が全く分からない状態でした。ご自身だけでは手が付けられず、まずは信頼できる司法書士の先生へ相談され、そこから「相続税の申告が必要になる可能性が高い」ということで、私ども「みらいえ相続税理士法人」にバトンが繋がれた形でのスタートでした。
財産の資料がほとんど手元にないだけでなく、ご本人様(相続人様)から直接お母様の生前の詳細な情報を聞き取ることが難しいため、まさに五里霧中の中で、適正な申告と税務調査のリスクヘッジを両立させなければならないという、非常に難易度の高い状況でした。
【解決策(みらいえ相続税理士法人・税理士佐藤のアプローチ)】
私は、連携した司法書士の先生と強固なタッグを組み、相続人様に代わってお母様の周辺の状況を一つずつ丁寧に紐解いていきました。
司法書士・周辺親族との密な連携による「徹底した情報収集」
相続人様ご本人から直接お母様の情報が得られない分、司法書士の先生を窓口に、できる限りの状況確認と資料収集を徹底して行いました。お母様の生前のご様子をよく知る周辺の親族の方々から丁寧にお話を伺うことができたため、それを手がかりに、要所を押さえた財産調査を進行。その結果、税金を大きく下げられる「障がい者控除」の適用対象であることを突き止め、適切な節税へと繋げることができました。
「書面添付制度」と「入出金の完全整理」で税務署対策も万全に
親族の方々への聞き取りの中で、過去の通帳に税務署から質問が入りそうな「不明な入出金の動き」があることが分かりました。そこで、その理由や背景を親族の皆様と徹底的にすり合わせ、論理的に説明できる準備を整えました。さらに、私たちがどのように調査し、なぜこの数字になったのかのプロセスを証明する「計算事項等記載書面(税理士によるお墨付きの書類)」を申告書に添えることで、将来的な税務調査のリスクを最大限に抑える対策を講じました。
お母様の生前の遺志を叶える「親族への安心な贈与提案」
調査を進める中で、「生前のお母様は、お世話になった周辺の親族へも遺産を分けてあげたいと希望していた」という大切な事実が浮かび上がりました。しかし、法律上の相続人ではない親族へそのまま遺産を渡すと、多額の贈与税がかかってしまう危険があります。そこで私は、相続人様から年配の親族の皆様へ、税金の負担を最小限に抑えながら安全に資産を分け合える「具体的な贈与方法」をシミュレーション。さらに、受け取った資金を安全に守り育てるための「保険商品を活用した資産運用プラン」までトータルでご提示いたしました。
【結果とその後(エピソード)】
当初は資料も記憶もなく、誰もが「本当に無事に申告ができるのだろうか」と不安視していた特殊な相続でしたが、司法書士の先生との完璧な連携により、期限内に非の打ち所がない完璧な申告書を提出することができました。
何より、お母様が生前に望まれていた「お世話になった親族に財産を遺したい」という温かい遺志を、税金のトラブルを起こすことなく最高の形で実現できたことで、相続人様はもちろん、周辺の親族の皆様からも大変深い感謝の言葉をいただきました。申告後、少し税金が発生する手続きの説明を親族の皆様へお伝えした際も、私たちの丁寧な向き合い方に深く納得され、非常に温かく良好な雰囲気の中で、すべての手続きを終えることができました。
「亡くなった親と長年疎遠で、財産も事情も何も分からない」このような状況でも、決して諦める必要はありません。私たち「みらいえ相続税理士法人」は、信頼できる司法書士などの他士業の先生方と常に緊密なネットワークを組んでいます。今回のように、ご本人様から直接お話が伺えない場合でも、プロ同士が連携し、周辺の親族の皆様の力を借りながら、パズルのピースを埋めるように正しい財産目録を作り上げることが可能です。
また、情報が少ない相続ほど、後から税務署に疑われないよう「過去の入出金の意図を整理しておくこと」や、税理士の調査プロセスを証明する「書面添付(計算事項等記載書面)」を行うことが極めて重要になります。私たちは、お客様が将来にわたって税務署から急な指摘を受けないよう、先回りのリスクヘッジを徹底しています。
そして私が何より嬉しかったのは、税金の手続きを通じて、お亡くなりになったお母様の「周囲への感謝の遺志」を形にするお手伝いができたことです。ただ申告書を出して終わりではなく、関係する親族の皆様が全員笑顔になれるよう、その後の贈与や保険を使った運用までトータルでナビゲートいたします。「特殊な事情があって、どこに相談していいか分からない」という複雑なケースこそ、ぜひ私たち「みらいえ相続グループ」のチーム力を頼ってください。