【ご相談の背景】
ご相談にみえられたのは、ご主人を突然の病気で亡くされた奥様でした。ご主人は生前、金融や資産運用に関心が高く、ネット銀行や証券会社を含め、非常に多くの口座をお持ちでした。しかし、突然のことであったため、ご家族はどこにどれだけの資産があるのか、その全貌が全く分からず、途方に暮れていらっしゃいました。
金額が確定しているものだけでも総額は2億円を超えており、さらにお父様名義だけでなく、奥様やお子様名義の口座も多数存在していたため、「どこまでが自分たちの財産なのか」を一つひとつ紐解く必要がありました。
また、相続人の中に未成年のお子様がいらっしゃったことも大きな課題でした。奥様は突然大切なパートナーを失った深い悲しみの中にあり、遺産分割協議をどう進めればいいのか、複雑な法的手続きをどうすればいいのか、とてもご自身で動けるような精神状態ではありませんでした。
【佐藤税理士のアプローチ】
悲しみと不安に寄り添いながら、私は弊所の担当スタッフ全員とチームを組み、一歩ずつ、かつ徹底的な調査とサポートを開始しました。
約20に及ぶ金融機関の徹底調査と資金移動の解明:
証券会社やネット銀行を含め、約20にのぼる金融機関の調査を徹底的に行いました。各金融機関の取引明細を過去に遡って細かく分析し、銀行間の資金移動を全て把握。追加の調査を何度も重ねました。その結果、ご家族名義の口座についても資金の出所(原資)がご主人であることを丁寧に整理し、税務署に正しく説明できる形で相続財産の全貌を確定させました。
負担を極限まで減らす「すべての解約・払戻手続き」の代行:
これほど多くの金融機関の手続きを、悲しみの中にある奥様が行うのは不可能です。そこで、弊所が窓口となり、すべての口座の解約および払戻手続きを全面的に代行いたしました。
弁護士と連携した「特別代理人」の選任手続き:
未成年のお子様が相続人である場合、お母様と利益が相反するため、遺産分割を行うには家庭裁判所に「特別代理人」の選任を申し立てる必要があります。奥様が申請を行える状態ではなかったため、弊所から信頼できる弁護士をご紹介。弁護士と密に連携を取りながら、迅速に手続きを進めました。
【結果とその後】
突然のことで何から手をつけていいか分からなかった状況から、一つひとつの課題が整理され、すべての手続きが期限内に無事に完了いたしました。
奥様からは、「あの絶望的な状況の中、佐藤先生や担当の皆様が誰一人諦めずに徹底的に調べてくれて、最後の解約手続きまで全て行ってくれた。本当に素晴らしい対応で、どれほど救われたか分かりません」と、涙ながらに大変温かいお言葉をいただきました。今でも手続きの最後に作成した、奥様からの感謝やご要望の色ペン・追記がたくさん書き込まれた「最終指示書」は、私たちにとって「お客様の安心に貢献できた」という何よりの誇りであり、大切な宝物となっています。
大切なご家族を突然亡くされたとき、その深い悲しみの中で、膨大な遺品整理や、見たこともない数の金融口座の手続きに直面されるご心痛は、計り知れないものがあります。
今回の事例では、約20もの金融機関の調査、そして名義預金の複雑な色分け、さらには未成年のお子様を守るための家庭裁判所への手続き(特別代理人)が必要という、非常に難度の高いケースでした。しかし、だからこそ私たち専門家がいます。奥様が少しでも心穏やかに過ごせるよう、弊所のスタッフ全員が「絶対に諦めない」という強い想いで、泥臭い調査から面倒な解約手続きまで、すべてをチームで背負う覚悟で臨みました。
私たち「みらいえ」は、単に税金の申告書を作るだけの存在ではありません。お客様が人生の最も苦しい局面に立たされたとき、一緒に荷物を持ち、笑顔で前に進めるまで伴走するパートナーです。「何から手をつけていいか全く分からない」「口座が多すぎてお手上げ」という方も、どうぞそのままのお姿で私、佐藤にご相談ください。私たちが全力で、あなたとご家族の未来を整理いたします。